ハワイ日記2000年10月
10月9日
オアフ島の東、ワイマナロにある、コレア牧場と言う所で乗馬のツアーをやっています。
シーライフパークの少し先です。
今日はご家族が2組と、社員旅行中の自由日に参加された女性グループが一組でした。
社員旅行などの団体旅行が多いシーズンです。
新婚さんも多いですね。
ご家族って言うのは、このシーズンにしては珍しいかな?
ランチタイムにはシャワーが来たりして、少し心配しましたが、乗馬のときにはすっかり晴れ、皆さん楽しんでいた様です。
10月10日
ダウンタウンのお役所に会社関係の手続きで行った。
窓口の列はそれほど長くは無いが、何しろハワイのペース。
パーキングメーターのタイムリミットが気になってきた頃、窓口とは別の係の人が出てきて「May I help you?」と。
ちょっと込み入った内容だった為、さらにもう一人出てきてくれて、二人でとても親切に対応してくれた。
こんな事、前にいたLAでも、日本でも考えられないなぁと思った。
ハワイの人は本当に親切だと再認識したよい日だった。
10月11日
日本語のハワイ系ウェブサイト「WAI WAI HAWAII」のOFF会に出席しました。
こちらのサイトの掲示板で、うちのツアーの事が評判になり、最近お客様の中でこちらを見てくる方が多いので、ご挨拶を兼ねてお邪魔したのです。
こちらでは毎週「鍋パーティー」というのを行なっていて、サイトを見て参加する日本からの方と、地元の日本人留学生、私の様な在住の人が集まっているそう。
今日も10人ほどの方が集まり、なかなか盛り上がりました。
是非また参加したいと思います。
10月12日
昼間タンタラスの丘に登った。
ここはワイキキの夜景で有名な場所だが、昼間は全く違う景色が見られる。
ダイアモンドヘッドだ。
夜は真っ暗で当然見えないのだが、昼間は最初に目に入ってくる。
私はどちらかと言うと昼間の景色の方が好きだ。
夜は多くの日本人観光客が訪れるが、昼間は閑散とした物だ。
日本の大手旅行会社は、おみやげ物店などの施設の無い場所には、ツアーで来ない。
時々中国人らしい観光客を乗せたバンがやってくる。
最近ここは地元住民のヒンシュクを買っている。夜は目立たないが、展望台付近はゴミだらけなのだ。一応ゴミ箱は設置してあるが、目立つのは煙草の吸殻である。年に何度かは地元のボランティアが清掃をしているが、夜景の観光は毎晩である。日本人のモラルの低さを見せつけられるような場所だが、そこで商売をしている大手旅行会社などが、先頭に立って掃除をすれば、地元住民とも上手くやっていけるのではないだろうか?
10月13日
オアフ島の北西、モクレイアにスカイダイビングのツアーに行きました。
社員旅行などの団体さんも何組か来ていて、少し混み合っていました。
モクレイアのディリンハム飛行場には、スカイダイブ・オペレーションをしている会社が3社あるのですが、私が使っているのは日本人オーナーのいるP社。正直言って今信頼できるのはここだけです。
私がこの場所にお客さんを連れて来はじめたのは、6年程前。当時はP社はまだ小さく、S社の一人勝ち状態でした。日本でも芸能人が飛び始めて段々人気が出、私も一時はこのS社でカスタマー・サービスをした事もあるのですが、何しろいい加減な社長で、お客さんも社員も二の次。儲けばかりの姿勢にインストラクターも次々と辞め、私も愛想を尽かし、日本人がオーナーとして加わり勢いの出てきたP社に乗り換えたのです。
その後D社も出来て、賑やかになったように見えますが、S社、D社は事故続き。このような話しは、日本にはニュースとして流れにくいのです。無事故のP社はメンテナンスにも力をいれていますし、インストラクターもベテランばかりです。結果的に、ダンピングをしているS社、D社より値段が少し高いのですが、$30程度の違いでリスクが少なく、ジャンプ高度も一番高く、飛行機の性能も一番のP社をこれからも応援して行きたいと思っています。
10月14日
夜、月の明かりで虹が出る事があります。
これをムーンボウと言います。満月に近い月の明るい晩に、ハワイの様な空気の綺麗な場所で、条件が揃っていると見えるそうです。
私もハワイで初めて見たのですが、それが5年ほど前。その後は1度も見た事はありませんでした。
日本のハワイ系サイト「ハワイの歩き方」で、数週間前にこの話題がでました。結局見た事があると言うのは私だけだったのですが、これを見たテレビ関係の方から取材の申し込みが来たのです。実際にハワイでは、見た事があると言う人は何人もいるのですが、30年も住んでいて1度も見た事が無いと言う人もいるくらい、珍しい物なのです。
ムーンボウを見ると、幸福が訪れると言う伝説があるそうです。私の場合はどうだったのか?
確かにその後に結婚をしました。しかしこの結婚生活は長くは続かず、結局離婚となりました。
幸福も虹と同じように儚いものだったのです。
実は前の日に会ったスカイダイビング関係の人に、ムーンボウの話しをしたところ、昨晩(満月)モクレイアでムーンボウが出たと電話がありました。夜のモクレイアは真っ暗で、条件は良い様です。
ムーンボウツアーでも始めようかな?
10月15日
ハワイに住んでいると、日本から色々な知人がやって来る。
距離的に近いせいもあるし、大抵はワイキキのホテルに宿泊する訳だから、放っておかれても不自由はしないからだろう。
ツアーを仕事にしている為、一体どこに連れて行ってくれるのかを期待している者は多いが、きちんとツアー代を払ってくれる人もいれば、お土産や食事で済まされてしまう事もある。
食事に関しては、ワイキキではあまり美味しい物は望めない。
あれだけの人がいれば、当然お腹も空く。店構えや、メニューでお客さんを引きつけてしまえば、ほとんどが一見客ばかりの店で味は期待出来ない。
当然知人達との食事はワイキキの外になる。
ワイキキから車で10分も行けば美味しいレストランはたくさんある。
実は日本食も美味しい店が何件かあるのだが、大抵日本からきた知人は日本食を希望しない。
確かに彼等は日本に帰ればいつでも食べられる物より、何か変わった物はないかと言う事になる。
そんな中、仕事でハワイに来た友人がいた。彼は仕事だけで今年ハワイに3回来ている。
仕事の後に現地スタッフ達と行く店は大体決まっていて、確かに美味しいレストランばかりなのだが、大分飽きていた様だ。
OFFの日に電話をしてきた彼を、日本食に連れて行った。美味しいえび天丼を食べた彼は、自分が日本人である事を再認識していた。
10月16日
東に回るツアーの場合、ワイキキを出るとダイアモンドヘッドビーチの上を通って、カハラを抜けることが多い。言わずと知れた高級住宅街である。
カハラからカラニアナオレ・ハイウェイに出る前に、ワイアラエ・ゴルフコースと言う名門のプライベートゴルフ場がある。
ここは以前ハワイアン・オープン(現在のソニー・オープン)で日本の青木功がミラクル・ショットを放ち、大逆転優勝した事でも有名なコースだ。
このゴルフ場のカハラ側のフェンスには、ピンクのハイビスカスの垣根が続いている。
ハワイではハイビスカスは一年中咲くので、この垣根は一年中ピンク色なのだが、ハイビスカスの花は一日でお終いなのである。全ての花が夜には散り、また明日新しい花が開く。
陽が上がってきた11時頃が満開だが、この生命力にはいつも感動させられる。
5年ほど前に住んでいた家に小さな庭があり、やはりピンクのハイビスカスがあったのだが、夕方水をやっていると、花が笑っている様にも見えた。ハワイの自然は奥が深い。
10月17日
一月振りくらいでハワイアンフードを食べた。
と、言ってもいつも行く店は決まっている。
モイリイリにあるYama'sと言う店だ。
ハワイに来たばかりの頃、時々ガイドブックなどに紹介されているハワイアンフードが食べてみたくて、色々な所へ行った。
ロイアルハワイアンホテルで毎週月曜日にやっているハワイアン・ルアウでは、フラダンスなどの他に、ハワイアンフードについても解説を聞きながら食べる事が出来る。ここのはなかなかの味だと思った。
他にもワイキキのホテルには、ハワイアンフードを出すレストランはいくつもあるが、どこも美味しいと思わなかった。
で、ローカルはハワイアンフードを食べているのか?
答えはYesである。
ポキと言う魚の刺身の和え物は、ビールなどのおつまみにも最高だし、ハウピアと言うココナッツのプリンは、南国風デザートとしていける。
但しその他については人それぞれ好き嫌いがあるようである。
そのローカルが買いに来る所がYama'sだ。
テイクアウトのみで、夕方には店の外まで列が出来る事がある。大体夜7時には閉店してしまう。
店内で食べれるのは、カパフルにあるOno'sと言う有名な店なのだが、ここのはちょっと油っ気が多い。
やっぱり一番はYama'sだと思う。
私は大好きなのだが、日本人にハワイアンフードが合うかと言うと少し疑問だ。
かなり大味だし、塩っ気も強い。
主食となるポイとは、タロイモをすりおろした物だが、柔らかいアンコの様で、ほんのりと酸味があるが、日本のご飯と同様、ほとんど無味無臭。
このポイが苦手と言う日本人も多い様だ。
今日はカルアピッグ(豚の蒸し煮)にリム・ポキ(マグロと海草の和え物)、ロミサーモン(サーモン、トマト、たまねぎなどのマリネ)、ハウピアとポイと言うコンビネーション。
ずっしりと重い。
ワイキキのホテルなどで食べた事があって、あまりハワイアンフードに良い印象を持っていなかった人でも、ここのを食べて好きになった人はいる。
ポイが苦手な人にはライスもある。
10月18日
「いらっしゃいませ〜!」
ここはアメリカである。
私がかつてLAの日本食料理店で働いていた頃、日本語のわからないアメリカ人客に、「いらっしゃい!」と言う意味がわからなかった。
しかし、私を始め、日本人スタッフの多かったその店では、「いらっしゃい!」と言う事にはあまり抵抗はなかった。
現在のハワイの回転すしブームの火付け役となった、カパフルの「元気寿司」に行った。人口の2割が日系人のハワイでも、ワイキキを離れれば日本語はほとんど通じない。店内には、お客さんも従業員も日系人らしき人は見受けられるが、恐らく日本語は通じないだろう。
そんな場所でも、お客さんが入ってくると、従業員は「いらっしゃいませ〜!」と叫ぶ。
「元気寿司」を始め、「カレーハウスCOCO一番屋」など、日本からの進出レストランでは「いらっしゃいませ」と言う店が多い。
日本のマニュアルどおりなのか、現地での方針なのかは定かでないが、ちょっと訛った「いらっしゃいませ」を聞くたびに、外国にいる実感がする。
10月19日
「オススメのお土産はなんですか?」
とてもポピュラーなご質問だが、お土産は、旅行に対する姿勢やセンスが現れる厄介な物だ。
旅行と言うものが、「思いで」と言う無形の財産を作りに行く物だとするなら、お土産も形に残らない物の方が良いと思う。具体的には、食べる物である。
色々オススメはあるが、去年発売されて人気を呼んだのは、Mauna Loaブランドのマカダミアナッツ、マウイオニオンガーリック味。
世界の高級レストランがわざわざ取り寄せていると言う、マウイ島産の甘い玉ねぎとガーリックの組み合わせは、スナックに、お酒のつまみに最高である。
で、今年新しく登場したのが、アイランドスタイル・スモークドとカウアイ・ケイジャンである。
ケイジャンの方はピリ辛系で、辛いのが好きな人には良いかもしれない。
問題はスモークドの方なのだが、なんとも後を引く味なのである。マウイオニオンガーリックはさすがに一度にたくさんは食べられないが、こちらは切りがない。
勿論オススメだが、カロリーも脂肪もそれなりにあるので、食べ過ぎには要注意である。
10月20日
現在試験中のサンセットビーチのサンセットツアーに行った。
ノースショアにあるサンセットビーチは、これからの冬場、サーフィンで有名なところだが、夏場は綺麗なサンセットが見れることでも知られている。
ワイキキからは通常1時間ちょっとなのだが、夕方の交通渋滞がひどい為、2時間は見ておかないと難しい。
結局昼間のツアーが入っていると、3時半頃の出発時間に間に合わないし、夕陽を見た後にハレイワなどでディナーを取れば、夜のツアーが入れられない。
なんとも厄介なツアーなのだが、リクエストは多い。しかも他の会社では一切扱っていない。
オリジナリティーのあるディープなツアーを目指すDHCとしては、このリクエストには何とかしてお応えしたいので、渋滞にもめげず出かけている。人気が出ればレギュラーのツアーにしたいとは思っているが、料金設定の面で問題が多少あり、今は会社のHPにも載せず、メンバー(一度でも他のオリジナルツアーに参加された方)のみのサービスとしている。
このサンセットにお連れした方が皆さん感動するのは、周りに日本人はほとんどいない、ローカルムードが満点なせいではないだろうか。
帰りにはパールハーバーの夜景も待っている。
10月21日
ラニカイビーチへピクニックツアーに行った。
島の北東側、カイルアビーチの近くにあるこのビーチは、高級住宅地の裏にあり、プライベート感覚満点だ。
ツアーは他には無く、レンタカーでも見つけにくいのだが、今年のビーチピクニックのリクエストで最も多い。
なんでもジャニーズjr.の滝沢秀明君が「海のサプリ」の宣伝に出たので有名になったらしい。
残念ながら「海のサプリ」も、滝沢秀明君もよく存じ上げてはいないのだが、ラニカイビーチは綺麗に映っていた様だ。
ここでは車を降りる前に必ず注意事項として、「大きな声を出さない」事の念を押す。
ビーチまでのアクセスを抜けた時に広がる景色は、叫びを誘発するからである。
正直に言ってオアフ島で一番綺麗なビーチだと思うが、ビーチパークではなく、シャワーなどの設備もない。すぐ裏が住宅の為、私も4名以下の場合しかお連れしていない。
帰りに隣のカイルアビーチで、シャワーを浴びたり着替えたりしてもらうのだが、こちらは土曜日と言う事もあって、とても賑やかだった。
10月22日
今日はノースショアツアー。
オアフ島の北、今でも昔のハワイらしさの残るハレイワと言う街を散策して、ハレイワビーチでランチを食べ、帰りにパイナップルのドールプランテーションに寄ってくると言うのがコースである。
今日のハレイワには9フィートを越える波がやってきていた。
ちなみにワイキキは2フィート。
ハワイでは波の高さの図り方が違う。
通常は波の底から頂点までを単純に図るが、ハワイでは地面から図る。
波の手前は海面が沈み込むので、その部分はサイズに入っていないのだ。
普通の図り方だと、約2倍になる。
1フィートは約30センチだから、9フィートの波は5メートルを越える大きさがある訳だ。
そんな中で波乗りをするサーファー達はとても小さく見える。
今日の波でも、お客さん達は大感激していたが、冬場のノースには30フィートを越える大波がやってくることもある。
タイミング良くこんな大波を見られれば、一生の思い出になる。
10月23日
乗馬とハナウマ湾のツアーはうちのオリジナルツアーでは無いのだが、友人の会社でやっていて、私は時々アルバイトでお手伝いをしている。
DHCではミニバンだが、ここは15人乗りの大型バンを使う。
一日のお客さんが15人以上の場合は、ランチの係が入るのだが、それ以下の場合は一人で全てを担当する。
朝、バンをピックアップして、10時頃ワイキキのホテルを回り、お客さんをお迎えする。
目に付く物を説明しながら、ワイマナロの牧場まで約40分のドライブ。時間調整でマカプウのルックアウトで小休憩する事もある。
牧場につくと施設の説明と動物たちの紹介をして、乗馬の同意書にサインをしてもらう。一時解散。
その間エプロンをしてお昼のBBQ用の肉の解凍、ご飯炊き、サラダ作り。さらにテーブルを片付けたり、食器をそろえたりして、グリルに火を入れたら一度エプロンを外す。
11時過ぎ、お客さんを集めて馬の乗り降りをするプラットホームまで案内し、今度は自分だけアリーナの中に入って、馬を1頭連れて来る。
この馬に乗ってお客さんに手綱の使い方や、馬の扱い方、注意事項を説明する。
この後はインストラクター達に任せて、私は再びエプロンをつけて、BBQを焼き始める。
お客さんが帰ってくる頃、BBQリブとホットドッグ、レタスのサラダと2スクープのライスのお昼が丁度出来あがる。
アツアツをサーブした後、今度は後片付け。
12時45分に牧場出発。ハナウマ湾近くのココマリーナへ。
ハナウマ湾は色々な規制があって、ワイキキでお客さんをピックアップしている営業車が直接入っていって、展望台以外にお客さんを降ろす事は出来ない。その為ココマリーナで許可証のあるリムジンタクシーに乗り変えるのだが、この先の手順や、湾内での注意事項の説明をする。
そしてお客さんがリムジンに乗ったら、しばしの休憩である。通常はココマリーナでお昼を食べて、読書などしているが、このココマリーナには知り合いが多く、あまり静かにもしていられない。
3時過ぎにお客さんがハナウマ湾から戻ってくると、再びバンに乗ってもらって、ワイキキへ帰る。
今日は牧場にいる猫の友達「マカ」と遊ぶ時間が無かったなぁ。
10月24日
ハワイの英語は、アメリカの中でも最も訛った言葉だと思う。
俗に「ピジン・イングリッシュ」と呼ばれるこのハワイ弁は、ちゃんとした英語を知っている人ほど理解に苦しむだろう。
太平洋のど真ん中で、多くの移民達によって築き上げられてきたこの島々の文化と同様、言葉も一種独特なのである。
日本語をはじめ、韓国語、中国語、フィリピン語など、多くの言葉がハワイ弁として定着している。
日本語の弁当、おばちゃん、スケベ、(お)むすび、刺身、醤油、草履などなど、発音こそ大分違って来ているが、今では立派なハワイ弁である。
また、ピジン・イングリッシュはアクセントも違うし、文法さえ違う事がある。
勿論普通の英語も通じるのだが、ローカルたちと話しをする時は、ハワイ弁を使うと仲間に入れてもらいやすい。
Howz it!
これは「ハゼ」と発音するのだが、ハワイの挨拶で、「こんにちは」。
LAから移って来た時に、まずこれがわからなかったのだが、ALOHAというハワイ語よりも、住人同士にはこちらの方が一般的な挨拶言葉なのだ。
10月25日
ハワイ日記を始めて2週間。
仕事場のHPからはまだリンクをしていないし、実は友人達にもあまり公表していないのだが、掲示板やLogを見る限り、まずまずの成功と言った所だろうか。(Big Mahalo!)
掲示板以外からもメールでご質問やリクエストを頂いていて、今日はお土産の話し第2弾である。
ハワイのコーヒーは有名だが、100%コナコーヒーとなると値段も高く、毎朝飲む物としてはブレンドのライオンコーヒーがお勧めだ。
色々なフレーバーがあるが、中でも特に私の気に入っているのは「バニラ・マカダミア」である。その優しい香りは、朝の雰囲気にぴったりだ。
もう一つ、ビーフジャーキーはアメリカ土産としてもポピュラーだが、有名なのはテング・ブランド。醤油系の味付けで、日本人にはとても合う。そのテングが新しく発売したのが、「Clam Jerkey(クラム・ジャーキー)」だ。
生食用(Sushi-Grade)の、ほっき貝を使用していると言うことで、これはかなりのヒット商品になりそうである。
ロングスドラッグスでは売っているが、ABCではまだ全然見かけない。
これは美味しいですよ。
10月26日
ハワイは雨季が近づいてきた。
普通は11月から2月の冬場が雨季だが、この数年はエルニーニョとかラニーニャだとかの影響で、まとまった雨が降らず、4月が過ぎてから雨の日が続いた事もあった。
雨の多い時期、朝晩は太陽と反対の方角をチェックすると虹が出ていることが多い。
何しろハワイの自動車のナンバープレートは、虹のデザインである。レインボーステートと呼ばれるくらい虹が多いのだが、注意してみるとはっきり見える虹の外側にもう一つ虹がかかっている事がある。これをダブルレインボーと言う。(写真見えるかな?)
日本では普通の虹さえあまり見ることは出来ないようなので、ダブルレインボーを見たお客さんは大抵大感激する。
実はさらにもう一つ虹がかかる、トリプルレインボーと言うのもあるそうなのだが、残念ながら私もこれはまだ見た事がない。
これを見たらきっと私も大感激だろう。
10月27日
スカイダイビングツアーに行った。
オアフ島のほぼ中央にあたるワヒアワの町を抜けると、一面のパイナップル畑が広がる。さらにパイナップル畑を過ぎると、ノースの海が見えてくるのだが、この辺りは3年程前までは全てサトウキビの畑だった。サトウキビは儲けが少ないそうで、転作が進み、バナナ、パパイア、コーヒー、タロイモ、そしてバード・オブ・パラダイスと言った花の畑に変わってきてしまっている。
サトウキビは1年で3メートルにも成長するのだが、ハワイにはケイン・ファイアーと言う独特の収穫方法がある。具体的には畑にそのまま火を付けてしまうのだが、サトウキビの事をシュガー・ケイン(砂糖の杖)と言うので、この名がある。サトウキビは茎の中の部分だけを使い、葉は不要となるので焼いてしまい、焼け跡に残った茎をブルドーザーで集めると言う荒っぽい収穫方法だ。しかし時には公道に近い畑を焼いていて、すごく強い勢いの炎の横を通らなくてはならないような事もあった。近くでは雪の様に灰が降るのである。
ハワイでは歌にも歌われているこのケイン・ファイアーだが、転作によりあまり見られなくなって来ている。ナンだかちょっと寂しい事だが、焼け跡から時々人間の死体が出てくる事があるそうだ。3メートルにまで成長したサトウキビ畑の中に迷い込むと、出てくるのが難しいらしい。殺人事件で死体を捨てると言う事もあるそうだ。ハワイでは子供達がサトウキビ畑の中に入らないように、お化けがいると言う話しをするそうである。
スカイダイブをするディリンハム飛行場の裏も以前はサトウキビ畑だった。カット・アウェイと言って、メインのパラシュートの調子がおかしい時に、リザーブのパラシュートを使う事があるのだが、この時にメインのパラシュートを切り離す。これが時々サトウキビ畑の中に落ちてしまっていたのだ。
取りに行く時は棒の先に旗をつけた人間が入って行き、高いところからトランシーバーでもう一人が誘導すると言う作業を行なっていた。
私は以前風の計算を誤り、サトウキビ畑の中に着陸してしまった事があったのだが、その時はすっかり収穫した後で、何も問題は無かった。
今ではここもバナナ畑になっている。
10月28日
日本の地元(東京・吉祥寺)から友達が結婚式の為やってきた。
ダウンタウンにある、外壁をサンゴで作ったKawaiahao(カヴァイアハオ)教会は、かつて王族も使っていたオアフ島最古の教会で、ハワイ州の重要文化財にも指定されている。
場所柄決して静かとは言えないが、女性シンガーの歌声が、2500本のパイプオルガンの音と共に響き渡ると、震える様な感動を覚える。
また神父さんが渋い。
英語・日本語・ハワイ語を使い分け、大きな教会に負けないくらいの長身で、とても手際良く(?)式を進行してくれる。
私は地元の友達連中を代表してレポーターとしても参加していたので、式の後の写真撮影会では、教会の外庭も含めてデジカメでたくさん撮ってきた。
天気も良く、風もすがすがしい良い日の結婚式だった。
10月29日
マカプウ岬へトレッキングツアーへ行った。
ここはオアフ島の東の端で、シーライフパークやワイマナロに東回りで行ったことのある人なら、ハワイカイ・ゴルフコースの先で坂道の途中に車が何台か止まっているのを目撃された事もあるだろう。
ダイアモンドヘッドが登れる人なら問題無くトレッキングが出来、しかも一応舗装されているのでサンダルでも歩ける。登りは40分、下りは30分の道のりだが、平日は10人ほどの人にしか出会わない。日本人に出会う事はまず無い。とにかく空いているのだ。
今日は日曜日だが少し曇りがちで、駐車している車も少なかった。
途中の展望台からは、1月2月はよくクジラが見える。今日はちょっとまだ早かった。
この展望台から先は、東側からの吹き上げるような貿易風を受ける。
海面の温度が高かったのか、目の前で雲が次々と出来るのを見る事が出来た。当然我々も濡れた。
地形の関係で降雨が少なく、サボテン中心の荒涼とした場所なので、今までこの場所で雨に濡れた事は無かったのだが、今日は風を受けている側だけびっしょりになった。
頂上からの景色を眺めながら、休憩でスパムむすびを食べる。
降りてくる頃にはTシャツもすっかり乾いていた。
10月30日
ドール・プランテーションで聞いた怖い話。
先週の事だそうだ。
5人組みの日本人女性のグループが、レンタカーでドール・プランテーションにやって来た。
ドール・プランテーションは、オアフ島のほぼ中央に位置するワヒアワの、パイナップル畑の真中にある、ドール社のパビリオンだ。
島一周観光の車が休憩する場所で、私もここを通るツアーでは必ず停まっている。
彼女達は20代半ばで、ドールで買い物の後レンタカーでノース方面に向かったのだが、どうやら出ていく所を悪いローカルに見つかってしまったらしい。
ローカルは二人組みで、ドールを出て少し行った所の信号で一人が車を降り、彼女達のレンタカーに近づき、運転していた女性に後ろの席に動く様にと言ったそうだ。
そこで運転していた女性は、素直に後ろの席に移動。ローカルは運転席に乗りこみ、しばらく走ってパイナップル畑の農道に入り、彼女達に車から降りるよう命じた。
ここでもまた彼女達は素直に従い、荷物も持たずに車を降りた。その車は走り去り、彼女達はなんとか歩いてドールまでたどり着き、泣く泣く電話を借りて、警察では無く、ツアーデスクに電話をしたそうだ。
私が、余程慣れている方を別として、レンタカーをお勧めしないのは、ワイキキの一方通行や左ハンドルだけのせいではない。
日本人に欠けている危機管理能力のせいなのだ。
たくさんの日本人がハワイに来れば、当然たくさんのトラブルが発生する。
日本には報道されないだけで、私も耳を疑うような事がしょっちゅう起きているのだ。
取られたレンタカーを追う様に、ローカルの車が走り去っているのだが、5人とも呆然としていただけで、誰一人ナンバープレートも読んでいなかった。
わずかに一人だけが、財布を持って降りたのだそうだ。
ローカル達が拳銃でも持っていたなら、下手に抵抗するのは良く無いが、この状況は子供が騙されたのと同じ様な気がした。
10月31日
ハロウィーンである。
アメリカ本土や、最近の日本に比べても、ハワイの盛り上がりはあまりない。
昼間のツアー中に見かけた変装は、たったの二人だけだった。
アメリカでハロウィーンを迎えるのは10回以上だが、私も今まで仮装をした事がほとんど無い。どうもこう言うのは日本人には合わないと思う。
所が夜のカラカウア通りは、大仮装大会会場となり、歩道は仮装した人で埋め尽くされる。
日本からもわざわざこの日を狙って来ているグループもいる。
人ごみの嫌いな私は、結局今年も街に出かけず、今日から始まったNBAの試合をテレビ観戦していた。
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ご感想などございましたら、社長の個人ホームページ「じゅにーK's Website」掲示板までどうぞ。
「じゅにーK's Website」
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