ハワイ日記2004年4月
4月2日
朝、ホノルルにシャワーが降り、虹を作った。
やっぱりまだ雨季は明けていないのかなと思っていたら、お昼前にはすっかり止んだ。
蒸し暑い午後だったが、夕方から気持ちの良い風が吹き出した。
家の前のピンクテコマが咲いた。
4月4日
このところ天気の良い日が続いている。
今までの経験だと、雨季が明ける前には一度激しく雨が降ったり、風が強かったりするのだが、3月の終わりにこんな日は無かった。
でも吹いているのはもうすっかり夏の風。
いつの間にか雨季が明けているようだ。
キングストリートのレインボーシャワーも花が付き始めた木が多い。
家の外でノーザン・カージナルが鳴いている。
4月5日
4月は日本では年度の初めであり、海外旅行に行く人は少ない。
勿論月末にはゴールデン・ウィークが控えているが、それまでは旅行業はどこも暇。
税金の申告をしたり、車の整備をしたり、備品の買出しに行ったりと、やる事はいくらでもあるのだが、天気が良くなると遊びに行きたくなる。
しかしそこを我慢してオフィスワークに励んでいると、窓から気持ちの良い風が入ってくる。
PCで聴いていたピータームーンのCDが風とリンクすると、あまりの心地良さに眠くなる。
ハワイも春のようだ。
4月6日
昨晩はワイキキの鍋会に行ったのだが、なんと出席者は20人。
普通の1ベッドルームのコンドミニアムの部屋に20人が入って、一緒に飲んだ。
実は最近ハワイ系の2つのウェブサイトで鍋会への参加者を募ったところ、老若男女の参加希望者が毎週増えている。
ハワイ在住の人もいれば、短期留学、長期滞在、勿論3泊5日で初めてのハワイなんて言う人もいたりする。
ダイアモンドヘッドクラブのお客さんも時々参加している。
前にはアメリカ人やローカルが来た事もあったが、やはり鍋と言う文化にはなかなか馴染めないようだ。
最近は日本人の親睦会になっている。
昨日のような人数だと、アジア人じゃなければ一緒に食事は出来ないとも思う。
今、名古屋からスキューバダイバーの元シェフが長期で来ていて、彼が昨晩は洋風の鍋を作ってくれた。
最後の洋風おじやまで、絶品だった。
4月7日
ベレタニア通り沿いのハワイ大近くに「サンシャインベーカリー」と言うパン屋があった。
オーガニックの素材を使ったパンを売る、健康志向の店だった。
実はこの店の開店前、アルバイトでパンの焼き釜を私が組み立てた。
ヨーロッパから来た職人と一緒に2日間かけて組み立てたのを思い出すが、開店後は一度も行った事が無かった。
ハワイ大付近は健康商品の店などが多くどこも繁盛していて、この「サンシャインベーカリー」もいつも人が多くて、人ごみの嫌いな私は入る気にならなかったのだ。
小さなショッピングセンターの一角にあり、前はよく通るが、表通りに面したアジア雑貨の店だけが目立っていた。
その「サンシャインベーカリー」がいつも間にかなくなっていた。
ハワイで店を続けるのはなかなか難しい。
4月8日
久しぶりにクリオウオウのトレイルを登った。
昨晩少しシャワーがあったので天気が心配だったが、朝はまずまずの晴れ模様だった。
クリオウオウ・ヴァレーに到着すると頂上付近に少し雲があり、緩やかな貿易風に流されてぽつぽつと雨粒が感じられたが、暑くなり過ぎるよりは良い。
トレイルに入ると所々少しぬかるんでいた。
雨具などの準備はしているが、これ以上ドロドロにならない事を願って先に進む。
ノニの木が実をつけていた。
グアヴァの木も時々実が付いていたが、まだどれも若く青かった。
少し速いペースで途中の山小屋に到着。
尾根を渡る風が気持ち良かった。
ここからは登りがきつくなる。
休み休み汗をぬぐいながら頂上を目指す。
時より小雨が流れてきたが、濡れる程ではなく、却って気持ちが良かった。
振り返るとクリオウオウの住宅街だけではなく、段々と見えてきたワイキキ方面も雨に煙っていた。
ココクレーター、ハナウマ湾、ココヘッドが見えてきて、ハワイカイの住宅街も見下ろせる頃になったところで、初めて他の人とすれ違った。
花は咲いていなかったが、オヒアレフアの木々の生える尾根の横を通り、鶯の声もよく聞こえるようになってきた。
最後は一歩一歩階段状のトレイルを登りきり、ようやく登頂。
雨模様の南側に対し、ウィンドワードはよく晴れていた。
ワイマナロの海もとても綺麗で、カネオヘ半島からラビット・アイランドまで見渡せた。
東のサンディービーチからハワイカイまでもぐるりと晴れていたが、ダイアモンドヘッド方面は雨に煙ってワイキキはよく見えなかった。
太平洋を渡り、コオラウ山脈を駆け上ってきた貿易風がヒンヤリと肌に気持ちよく、ワイマナロのブルーの海を見下ろしながらのスパム結びも絶品だった。
帰りにも他のグループ一組と出会ったが、今日はそれだけ。
往復3時間半の山歩きの後、車に戻ってのグアヴァジュースもとても美味しかった。
午後は西風が吹いてきたが、夕方になって貿易風に戻り、それが強くなった。
月も綺麗だった。
4月10日
昨日一日中吹き荒れたトレードウィンドは、今日になっても収まる事はなく、いよいよ本格的に春一番といった感じだ。
天気は良く、椰子の木が大きく揺れている。
早咲きしたプルメリアは道路に散らばりかわいそうだが、大きくなってきた実をたくさんぶら下げたマンゴーの木は踊っているようだ。
この風が止んだ時に、ハワイは夏になる。
4月11日
今日もまだ風はあるが、昨日よりは少しおとなしくなった気がする。
さて、先週マウイ島でサーファーがサメに襲われて死亡するという事件が起きた。
昨年は若い女性サーファーが片手を食いちぎられると言う事件が起き、彼女の場合は既にサーフィンにも復帰しているのだが、サメによる事故が頻発しているようだ。
毎年サメによる事件は聞くのだが、驚いた事に死亡者が出たのは12年ぶりだそうだ。
もっとも、死体が見つからない場合は行方不明となり、サメによる事故にはならないのだ。
実際オアフ島でもサーファーが先週から行方不明になっている。
サーファーに聞くと、やはり毎年一人くらいはサメにやられているらしい。
海に出る時はご注意を。
4月12日
クリオウオウへのトレッキングの予定だったが、朝から小雨が降り始め、麓から見上げると八合目から上はすっかり雲の中だった。
そこでマカプウへのハイクに変更。
サンディービーチまでは曇っていたが、マカプウ岬は薄日が差していた。
クジラの展望台まで来ると、親クジラと子クジラが時々背中を水面に出しながら泳いでいるのが見えた。
貿易風が強く、頂上で眼下に広がる海を見ていると涙が出てきた。
さて、今年も今週水曜日から、フラの世界大会「メリーモナーク・フェスティバル」がハワイ島のヒロで開催される。
もう恒例になったインターネットでの生中継もある。
http://www.thehawaiichannel.com/hulafest/index.html
4月14日
今日もいい天気。
歯医者の窓から見える空は澄んで青く、貿易風がまだ花の少ないレインボーシャワーの木を揺らしていた。
4月17日
今日はCIコンボに出た。
まだ風は強いが、陽射しの中では気持ちの良い貿易風。
ワイキキを出る時にカラカウアでいきなり渋滞した。
朝一番で何かパレードをやっていたが、これはもう終わっていたのに、パトカーの先導を受けたトラックが目の前を横切る。
なんと荷台の大きな箱から首を出していたのはキリン・・・。
新しいキリンがホノルル・ズーに加わるのか、今までいたキリンが(キンちゃん?)どこかから戻ってきたところなのか、よくわからなかったが、明日のワイキキ・トライアスロンレースの準備の為にモンサラットから先のカラカウアがクローズしていたため、キリンの後をのろのろとワイキキシェルの先まで着いて行く事になった。
しかし今日はキリンだけではなかった。
砂のキラキラ光るサンディービーチを見て、マカプウ岬を回ると、ビーチには4フィートほどの波が上がっていた。
砕けた波のしぶきがトレードウィンドに吹き上げられて、ウィンドワードサイドはうっすらと煙っていた
ワイマナロのベロウズビーチは土曜と言う事で、ローカルが二組木陰でパーティーの準備をしていたが、ビーチはほとんど人がいなかった。
エメラルドグリーンに輝く海はため息の出るような綺麗さで、白い砂が眩しかった。
そして次に寄った「スモウ・コネクション」での事。
実は最近アンティー・ジェンとはメル友のような関係で、先日店のウェブサイトの日本語訳を手伝ったのだ。
日本のYahooにも登録したいそうで、現在それを手伝っている。
ちなみにアドレスは
http://www.sumoconnection.com/
お客さんが店内を見ている間アンティーと仕事の話をして、最近ここで売れているドライド・マンゴーの試食など齧っていると、店のドアが開いて大男がカメラマンやマイクマンを従えて入ってきた。
なんと曙本人!
そりゃあお母さんの店なんだから、息子が訪ねてくるのは当然。
しかし私は一度も会ったことが無かった。
奥さんと子供も一緒で、3日間の短期滞在の様子を取材されながら店に立ち寄った所だそうだ。
撮影隊の中には私の知り合いもいた。
店には数組の日本人の観光客がいたが、皆さん大喜びで、普段はお母さんのサインしかもらえないのに曙にもサインをしてもらったり、一緒に写真に納まってもらったりだった。
さてワイマナロを出て、本当に遅咲きのコーラルツリーの赤い花が僅かに残るクアロアパークでもローカルがパーティーの準備をしていた。
海岸線のドライブは、満潮に近く風のせいもあって海は荒れた雰囲気だったが、色は素晴らしかった。
ノースショアはさらに靄がかかったような感じだったが、波はそれほどでもなく、サンセットビーチでは海水浴客も目立った。
ワイメアからも今日はクジラが全然見えなかったが、そろそろアラスカに帰ってしまったかな?
ラニアケアに寄っても、ウミガメもいなかった。
ハレイワに入り、アリイビーチパークでも既にいくつかのパーティーが開かれていた。
我々もピクニックテーブルでランチタイム。
風が強くてテーブルクロスが飛ばされそうだった。
食べ終わる頃にどこかから雨粒が流れてきた。
移動してドール・プランテーションへ。
アメリカ人ツーリストが目立った。
何度かシャワーが来たが、ハレイワに戻ると天気はまた良くなっていた。
一時解散中に、ワイアルアのセメントシティーに住むスカイダイバーのY夫妻を訪ねた。
同じ島に住んでいながら、彼らが本土から戻って会うのはまだ2回目だ。
彼らもGWは忙しくなるそうだ。
お客さんと合流して、再びラニアケアに行く。
すっかり人のいなくなったビーチでウミガメを探す。
願いが通じたのか、一匹の大きなウミガメが近づいてきた。
浜に上がったリムを海に投げるとさらに近くに寄ってきたが、ビーチに上がってくる事は無く、時々海面に顔を出して泳いでいった。
サンセットビーチに戻ると、太陽は雲の中に入っていくところだった。
当然ビーチには人も少なく、静かだった。
サンセットは見れないが、夕焼けを見ながらしばらくビーチで寛いだ。
帰りもワヒアワ付近で何度かシャワーにあったが、H−1に入ると雲はほとんど無かった。
夜景は今日も印象的だった。
4月18日
今日もいい天気。
ワイキキでは朝からトライアスロンの大会が開かれた。
サンスーシーでまず1.5マイル(2.4キロ)の水泳をして、カピオラニ公園からダイアモンドヘッドロード、カハラアヴェニュー、カラニアナオレ・ハイウェイを通ってココヘッドを越え、サンディービーチでU-ターンをしてカピオラニ公園まで戻る自転車40キロ、そしてカラカウア大通りをシャットダウンしての往復10キロのマラソンと言うのが内容。
数週間前からこのレースの告知はあちこちでされていたが、決して出場者募集では無い。
通行止めになる場所が多く、時間が長いので、その為の注意。
私はワイキキには昼間は近づかなかったが、かなり渋滞していたらしい。
ハワイで一番込み合う場所でなぜこんな大会をしなければいけないのかがよくわからない。
でもまあ700人もの参加者のうち、ワイキキ在住やワイキキ滞在者がある程度はいるだろう。
ホノルル・マラソンもそうだが、参加者や応援の人の為にも、こうしたレースやパレードをワイキキで行うのはある意味当然なのかもしれない。
しかしワイキキを出入りする人や、そのテイクケアをする私達のようなツアー会社などは、その度に大変な思いをするのだ。
実は最近クヒオ通りが工事中で、混雑が激しい。
私はカラカウアの混む時間には裏道としてクヒオを使っていたが、今はクヒオの方が遥かに混む、と言うか進まない。
クヒオ・アヴェニューもカラカウアが数年前にやったように、歩道の幅を広げるのだそうだ。
元々大して広い通りでは無いのに、車線が一つ減り、中央分離帯が出来たり、街路樹が増えたりしている。
アラワイ・ブルバードとをつなぐ縦の道路にも飛び火して、車線が狭くなっている所もある。
ワイキキは益々運転しにくい場所になっていく。
ワイキキは歩き易くなるのかも知れないが、観光客はワイキキから出にくくなり、なんだか結局不便になるような気がするのは私だけだろうか?
4月19日
今日は風が緩んで少し雲が出てきた。
マキキのマンゴーの木も、あちこちで実をぶら下げているのが見える。
まだほとんどが小さく青いが、中には既に美味しそうな食べ頃の実を付けた木もある。
夕方シャワーが降った。
4月20日
ナイトドライブの予定だったが、夕方から断続的に雨が降り、結局中止。
先週のメリーモナークのビデオでもゆっくりと見ようと思う。
明日の山登りも中止かなぁ。
4月21日
朝から良い天気。
しかし昨晩は随分降った。
コオラウ山脈には雲が残っている。
クリオウオウへのトレッキングの予定だったが、マカプウ岬を歩いてからビーチに行くことにした。
陽射しは強く、マカプウのトレイルを歩いていると既に一部の草木は焼けて茶色に変わっていた。
さすがにもうクジラはいないだろうと思っていたが、「クジラの展望台」で海を見下ろしていると、近い所で潮が上がった。
子クジラが2頭のようだったが、親の姿は見えなかった。
我々が頂上の第2展望台に移動するのに合わせて、2頭のクジラは時々水面に現れて何度か小さな潮を噴き上げ、マカプウ灯台の先に泳いでいった。
先月までの混雑が嘘のように、今日のマカプウですれ違ったのは10人未満だった。
帰りに小さな野生のトマトを見つけ、試食した。
美味しかった。
下山後はワイマナロに行き、ケネケスでサバ弁当を買ってベロウズビーチに出た。
すっかり夏の日差しがエメラルドグリーンのワイマナロの海に吸い込まれ、波の音はトレードウィンドに乗ってアイアンツリーの林の中を駆けていた。
白い砂に跳ね返る光に目を細めながら、アロハ醤油をサバにかける。
4月22日
ノースショアツアーに行った。
今日も天気は良い。
最初にサンセットビーチ。
沖のポイントには3フィートほどの波があったが、ショアラインは静かで、水はとても澄んでいた。
一泳ぎしたい所だったが、しばらくビーチで寛いでから移動。
ワイメアの飛び込み岩には久しぶりに人が上がっていた。
しばらく見ていたら、やはり数人が飛び込んだ。
これも気持ち良さそうだった。
ラニアケアに寄ってカメを探す。
今日もビーチにはいなかったが、シュノーケルをしている人がいたので近くを見てみると、やはりいた。
さらに大きなもう1匹が岸に近づき、我々に時々顔を見せてくれた。
ハレイワでランチ休憩。
日本人の観光客が多かった。
パイナップル畑を抜けてドール・プランテーションに。
涼しい貿易風が流れ、ユーカリの葉の匂うテラスで、パイナップルアイスを食べながら、しばしおしゃべり。
帰りはやはり渋滞に引っかかったが、H-1フリーウェイ沿いは咲き始めたレインボーシャワーや、実を付けたマンゴーなどがよく見える。
夜は上を向いた三日月と金星が、ウィンクをしたスマイルのように見えた。
4月25日
午後からのチャーター。
最初はカカアコのウォーターフロント・パークに行き、えひめ丸の慰霊碑を訪れた。
ひっそりとした丘の上からは、ケワロの青い海が見下ろせる。
波はすっかり夏だ。
公園のあちこちでローカル達がパーティーを開いていた。
その後ハワイカイに向かい、バレでフォーをランチに食べた。
食後はカラニアナオレ・ハイウェイを東に向かう。
モロカイ・ルックアウトからはハワイ島まで見えた。
天気も良く、サンディービーチには3フィートほどの波。
日曜と言う事もあって今年一番とも思える人出だったが、日本では一番少ない時期の人の数だそうだ。
マカプウを回り、ワイマナロを抜け、ラニカイに行った。
パーキングを探すのに手間取ったが、ビーチに出て驚いた。
途中に見えたカイルアは相変わらずの大混雑だったが、ラニカイも引けを取らないような混み具合だった。
日本人観光客の姿はなかったが、ヨーロッパの言葉が聞こえてきた。
それでも天国の海は沖に向かってグリーンからブルーへグラデーションし、ラクダ島をバックにカヌーが行きかう様は現実世界を忘れさせてくれるのに十分だった。
椰子の木の木陰に引いたラグの上でグアヴァジュースを飲み終える頃には、西に傾いた陽は木陰をずらし、見上げると白い月が浮かんでいた。
4月26日
昨日までの晴天が嘘のように、今朝は朝からシャワーになった。
予定されていた山歩きは中止。
随分前からEメールで何度も打ち合わせをしてきたお客さんだっただけに残念。
午後になって雨は上がったが、蒸し暑かった。
4月27日
朝のワイキキには少し雲があった。
今日はサークルアイランド。
ハワイカイを過ぎると晴れ間が広がり、サンディービーチでは砂がキラキラ光っていた。
マカプウ岬は夏の日差しに少しずつ茶色に変わり始めている。
東のウィンドワードサイドも所々に雲の塊があった。
しかしエメラルドグリーンのワイマナロのビーチに人は少なく、海からの貿易風が気持ちよかった。
スモウ・コネクションではアンティー・ジェンが暇そうにしていた。
クアロアパークも人は少なく、僅かに残ったコーラルツリーの赤い花が寂しげだった。
カーアヴァあたりの海は素晴らしい色を出していた。
ロ−カルの姿も少なく、勿体無いようだった。
サンセットビーチには5フィートほどの波があったが、西よりの風に崩れ、サーファーの姿はなかった。
ラニアケアでは、上がってきたばかりで、まだ甲羅の濡れたカメがビーチで休んでいた。
ハレイワのアリイビーチにはサーファーがいたが、広い公園はほぼ貸切で、ピンクの花の大分咲いてきたモンキーポッドの木の下でプレートランチを食べた。
ドール・プランテーションも今日は暇そうだった。
お客さんが少ないせいか、中の冷房がやたらきつく感じられた。
ワヒアワのスコーフィールドにはジャカランダの紫色の花も咲き始めた。
夕方になると風が少し涼しくなった。
4月28日
今日は久しぶりの「KTファンツアー」。
ファン歴の長いお客さんとご家族をまず最初にカイマナビーチパークのウォーメモリアルにご案内。
その後ハウツリーの回廊を抜けてビーチサイドに移動する。
サンスーシーの住宅街を通ってダイアモンドヘッドロードに出る。
ライトハウスの先には、沖に形の良い波が寄せていた。
カハラの高級住宅街を通って、ワイアラエカントリー・クラブのハイビスカスを見て、カラニアナオレ・ハイウェイに入る。
ハワイカイの沖には黄色いパラセイルが上がっていた。
サンディービーチを横目に見て、色がグリーンからブラウンに変わり始めたカイヴィを回り、マカプウ岬の西を登り、ウィンドワードサイドに出る。
マカプウの岩場で記念撮影。
吹き上げるトレードウィンドがシャツを揺らす。
ベロウズビーチは今日も静かだった。
カラニ・ハイウェイからカメハメハ・ハイウェイに入り、カネオヘを抜け、東海岸を北上。
ポリネシア文化センターを過ぎたらフキラウビーチ。
綺麗なビーチには3組しか人がおらず、勿体無い気がした。
タートルベイのホテルで小休憩し、その先のオリジナル記念撮影スポットで止まる。
今日はフルーツスタンドは開いていなかった。
サンセットビーチも陽射しが強かった。
ここではこのツアー恒例のお参りがある。
暑く焼けたビーチの上を、時々足を水につけながら、5分ほど歩く。
双子のお子さんは、砂が暑い、と途中でリタイア。
やわらかい砂の上は靴を履くと歩きにくくなるので、基本は裸足。
砂の下に足を沈めればそれほど暑くは無いのだが、子供の体重だと足が奥まで入らないようだった。
ご主人がお子さんと日影で待っている間にお参りを済ませ、車に戻って水分補給。
ワイメア、ラニアケアとノースはもうすっかり夏の様子だった。
ハレイワに入り、アリイビーチパークでランチタイムと散策。
私はハレイワでちょっと探し物があったのだが、結局見つからなかった。
ノースは湿度が高く、少し歩いただけで汗ばんだ。
ワヒアワのパイナップル畑を抜け、カム・ハイウェイからH-2フリーウェイに入る。
H-1は酷く渋滞した。
月が少しずつ大きくなってきた。
4月30日
DHCリピーターのお客さんご一行を、チャーターでワイマナロにお連れした。
BBQをご希望と言う事で、友人の大ちゃんを助っ人に呼んだ。
観光しながらベロウズビーチに到着すると、平日の割りに混み合っていた。
スクールバスが2台止まっていたが、ローカルの小学生と中学生の団体がいた。
ネイチャー・スクール系の自然観察を行うグループと、ビーチバレーに興じるグループや、皆で海に入ってブギボーなどしているグループもいた。
我々は丁度一つ空いていたピクニックテーブルと、その横のアイアンツリーの日影に陣取り、大ちゃんと私は早速BBQの準備。
お客さんはサンスクリーンを塗ったり、釣りの準備を始めたり。
平日にしては人が多いというだけで、ワイキキやその周辺に比べたら静か。
木漏れ日が眩しく、波の音が心地よかった。
最初のBBQが焼きあがる頃、お客さんが小型のパピオを釣ってきた。
早速それも焼く。
釣りたての焼きたての魚はとても好評だった。
小学生も中学生も引き上げると波の音とアイアンツリーの枝の揺れる音だけが聞こえ、時よりカージナルやマイナバードの鳴き声が響き渡っていた。
帰りにはタンタラスの丘に寄り、上の展望台からホノルル市を眺めた。
丘の上はヒンヤリとした風が月下美人の間を吹き抜けていた。