毎朝インターネットでチェックする幾つもの天気予報は、「晴れ時々曇り、所により一時雨」が中心だったが、中には一日中「雨」と言うのもあった。
家を出るとワイキキ方面は晴れ間があったが、反対のコオラウ山脈には雨雲が架かっていた。
15〜20マイルと、やや強めのトレードウィンドは冷たく、今日もとりあえずワークシャツを上から着て出掛けた。
今日はお客さん全員女性で、朝からテンションが上がる。
しかも久しぶりにかなりドラマを見込んでいる方が多く、私の出す「LOSTIE度チェック」では中級以上と判断。
さて、マノアの住宅街を抜けると道路はすっかり濡れていたが、降ってはいなかった。
しかし一応折りたたみ傘を配ってから歩き始める。
林の下を流れるアイフアラマ・ストリームの音は普段より大きく激しい。
木々の濡れた匂いが立ち込め、水滴が朝日に反射していた。
モイリイリに下りるとまた陽射しが出てきて暖かくなったが、ラナイ・ルックアウトでは風が強くて肌寒かった。
風の割には白波は少なく、うねりも大きくなかったが、クジラの気配は無かった。
マカプウ岬を回るとやはり雲が多かったが、ワイマナロまでは降っていなかった。
しかしベロウズビーチはガランとしていた。
オロマナは道路工事で抜けるのに時間がかかった。
カネオヘは先ほどまで降っていた感じだったが、タイミング良く時々陽も差した。
そしてヘエイアケアの倉庫のゲートが開いていて、トレーラーが数台見えたので、これは撮影の前後の雰囲気だと思ったのだが、よく見るとカバーに包まれたオーシャニック815便の機首のすぐ横にあるのは、先週の放送で登場したダーマジープ!
凄いものを見てしまったと思ったのだが、今日はこんなものではなかった。
ワイアホレ・ビーチパークの次にクアロアパークに行ってジュース休憩だったが、ここではちらほらと小雨が舞っていた。
東海岸はその後も時々晴れ間が見える程度だったが、ノースショアに入ると大分雲が切れてきた。
サンセットもラニアケアも6フィートほどの波は上がっていたと思うが、チョッピーでサーファーの姿は少なかった。
さて、パパイロアビーチに入っていくとまず、サバイバーのベースキャンプの、オレンジ色のフェンスが見えないことに気づいた。
撮影中かも知れないと言う事で、お客さん達に注意事項を説明。
深い砂の上を歩き、時々止まって紙芝居を入れるが、キャンプサイトが気になって仕方ない。
フェンスは無いが人の動きも無く、先日まで無かったソーヤのテントの場所に何か置いてあるのが見えた。
この先の写真は、ドラマを純粋に楽しんでいる人にはネタバレになる可能性があるので、注意していただきたい。(Spoiler Alart!)
フェンスは無いが、キャンプサイトは勝手に入ることは許されない私有地なので、普段フェンスのある辺りまで近づいた。
すると片付けられていたビーチ側のテントがすべて戻ってきていた。
しかしその姿は無残だった。
サイードのテントも、
ローズとバーナードのテントも、
ケイトのテント、手術室、キッチンもボロボロ。
敵に襲撃されたと言うよりは、風化したか、台風にでも遭った様な感じ。
久しぶりのソーヤのテントも見る影が無かった。
シーズン4になってようやく出来たジャックのテントもこの様。
既に見ているシーズン5の、撮影が始まってすぐにこのキャンプサイトの様子を見た時ほどの驚きではないのだが、これが映し出されるシーンを予想するのが怖い。
パパイロアビーチはロケ地のメインではなくなったようだが、まだ油断できない。
お客さん達も随分興奮して、ハレイワの「マッキーズ」でのランチタイムも盛り上がった。
モクレイアに向かう途中でパツポツとシャワーに当たったが、ディリンハム飛行場の倉庫の前で車を降りると止んだ。
今日もガラクタのような飛行機の残骸を見て、皆さん大喜びだった。
モクレイアビーチは風が冷たくてガランとしていたが、どんな寒いところから来たのか白人の親子が水着に着替えてビーチに出てきた。
YMCAのキャンプ・アードマンはひっそりとしていた。
帰りのフリーウェイはかなり渋滞したが、途中で虹が見えた。
結局今日は傘は全く使わなかった。