ハワイアンキルトは1820年代にアメリカ本土から渡ってきた宣教師達が、初め王族などを中心に布教活動を行い、宣教師と家族の乗った船に王族の女性を招き、アメリカンキルトを伝授したことが始まりで、最初は、ハワイの王族の女性を対象に行った裁縫教室の一環でした。それは、ハワイ王朝独特のアンティークキルトの存在からも納得できます。 その後宣教師の夫人たちがハワイの女性達にアメリカ風のパッチワークを教えていた際に、偶然木々の間に干した白いシーツにレフアの木の影が写り、その美しい姿から、白い布にハワイの草花をデザインして乗せ、パッチワークをした上にキルトして作り始めたのがハワイアンキルトの始まりとされています。 伝統的なハワイアンキルトは、鮮やかな2色使いで、アップリケ部分と下地の部分とで色彩の対比を楽しみます。 エコー(こだま)キルティングと呼ばれる技法で、打ち寄せる波のように一定のリズムでアップリケの周囲を取り巻き、これはまたコントア(輪郭)キルティングとも呼ばれています。 主なモティーフは、自然のものだが、ハワイ王家の紋章・宮殿・王冠などを象徴するキルトも残されています。 最近では、原色の2色使いだけでなく、3色、むら染め・プリント柄・中間色・蛍光色などを使った新しいキルトも出てきています。 ハワイで作られた手縫いのハワイアンキルトは大変高価な物で、ベッドカバーなどのサイズになると3000ドル(30万円)以上もします。 しかし高級品は実際の生活の中で使うには気を使いますので、ハワイのローカルたちも東南アジアなどで作られたミシン縫いのものを愛用しているケースが多いのです。 この度ダイアモンドヘッドクラブのインターネットショップでご紹介するハワイアンキルトもフィリピン製のミシン縫いです。 高級な芸術品ではなく、日用に使える物ですので、気軽に生活の中にハワイアンを取り入れてください。 ミシンを使っている為に縫製はしっかりしていますし、質感は手縫いと全く一緒です。 |
|
Copyright (C) 2005 Junny's, LLC. All rights reserved |